皆さんこんにちはTaroTechです。
今回は誰もが避けたい「ブラック企業」についての記事になります。
ここ20年くらいで会社における働き方の見直しが進んできたと同時に、社会一般的に良くない企業を一言で表した「ブラック企業」なんて言葉が生まれてきました。
この記事ではそんな「ブラック企業」について一般論と個人的な意見の両方の観点から今一度考えてみたいと思います。
1.前提
この記事で触れる「ブラック企業」について議論するにあたって、今回はあくまでも会社そのものにスポットを当てて議論しているということだけ留意してほしいと思います。
例えば、社員数が何千もいる大手企業によくあることですが、
企業そのものの評価は良かったとしても、部署や上司によって雰囲気・働く環境というのは全く異なる場合があります。
昨今「親ガチャ」なんて言葉が巷をにぎわせていますが、企業には「配属ガチャ」・「上司ガチャ」が基本存在すると思っています。
いくら会社そのものは良くても、上司をはじめ周囲の人間との関係が悪かったり、環境が悪かったりすれば本人にとってはブラックに他なりません。
極論を言うと、ブラックな環境に行かないのは運で決まるということになってしまいますが、少なくとも会社選びだけは本人でコントロールすることができるので今回は会社そのものに着眼して話を進めていこうと思います。
2.一般的なブラック企業の定義・特徴
それでは一般的なブラック企業の定義と特徴についてみていきましょう。
2-1.ブラック企業の定義
まずは、一般的なブラック企業の定義についてみていきましょう。
Wikipediaで「ブラック企業」と検索すると以下のように書かれています。
https://dot.asahi.com/aera/2014011500008.html
従業員の人権を踏みにじるような全ての行為を認識しつつも適切な対応をせずに放置している企業
https://hbol.jp/153209/3/
要は、会社を構成する様々な特徴の一つ一つが社員にとって劣悪なものである企業のことを「ブラック企業」だというわけですね。
また最近では、「ブラック企業大賞」なんていう不名誉な企画も生まれてきたように、世間的にブラック企業を許さない・避けようという風潮が強まってきているのは、働く私たちにとって追い風ではないでしょうか。
2-2.ブラック企業の特徴
次に、簡単にブラック企業と思わしき特徴をいくつか挙げていきましょう
まだまだ挙げだしたらキリがないので、この中でも特に「過労死ラインを超えた長時間労働」と「残業代が出ない(みなし残業代しか出ない)」の2つについてもう少し深掘りしてみようと思います。
①過労死ラインを超えた長時間労働
まずはテレビでも大きく報道された悲しい事件に関する記事を2つほど紹介します。
もちろんこの2つ以外にも、これまでいくつもの悲しい事件は起きています。
そもそも残業時間が100時間を超えるということはなかなかありません。1か月くらいなら体がもつかもしれませんが、それを何か月と続けているとよほどの人でない限り必ずどこかに不調が現れ、しまいには精神を病んでしまうことにもなりかねません。
せっかく会社で頑張ろうと思っても働きすぎて体と心を壊しては元も子もありません。
皆さんも会社を選ぶ際はぜひ残業時間などを注意してみましょう。
②残業代が出ない(みなし残業代しか出ない)
見出しの通り、残業代が出ないのは当然ながら働く側としてはモチベーション低下の原因になりますよね。
また、基本的に残業代が出ないというのは労働基準法に引っかかる可能性があるので、残業代が出ないというのはまずおかしいと考えてよいでしょう。
あともう一つ、「みなし残業代」という罠にも気を付ける必要があります。
みなし残業代とは、残業の有無に関わらずあらかじめある一定時間分の残業代を給与として支給するという制度です。
一見いいように思えますが、みなし残業代しか払われないと基本的には損をするようになっているので是非とも気を付けてほしい要素になります。
詳細な内容については以下の記事を参考にしてください。
これは結構いろんな会社であり得る話なのにも関わらず、就活の時にはなかなか知り得ない話なので学生の人はこういう裏があるのだということを理解しておくとよいでしょう。
3.著者の思う本当のブラック企業とは
ここまでは一般的なブラック企業の話をしてきましたが、ここからは著者の思う本当のブラック企業の定義について話していこうと思います。
あくまでも私個人の考えなのでそこは承知の上記事を読んでいただけると幸いです。
そう思う理由をいくつかのパターンを用いて紹介していこうと思います。
(ちなみに今から紹介するパターンも度が過ぎたらガチのブラック企業になってしまうので、そこは常識的な範囲内での比較をするよというのだけは押さえておいてください。)
パターン1
私は体力に自信があるので、若いうちからがっつり働いてお金が欲しい。
例えば、上記のような考えを持ったA君がいたとしましょう。
A君はどちらの企業を魅力的に感じるでしょうか?
おそらくB社になると考えられます。
B社は残業時間が多く一見ブラックに見えますが、A君の志向を考慮すれば残業代で稼げるという環境はむしろプラスに働くと考えられます。
逆にA社の残業があまりできないという環境の方がブラックに感じるかもしれません。
パターン2
私は小さいころから個人スポーツをやっていたため、多少厳しくても個人の能力がそのまま評価に直結する環境が良い。
上記の場合だと一般的にはB社の方がブラックに感じますが、Bくんの価値観をもってすればおそらく魅力的に感じるのはB社ではないでしょうか。
個人の実力で戦っていきたい志向の人にとっては、穏やかな社風でも年功序列という要素をブラックに感じるかもしれません。
パターン3
私は若いうちから裁量をもっていろいろなことに挑戦したい。また細かい手続きやルールとかが好きではない。
最後も同様にA社とB社を比較してみると、B社は残業代が20時間分しか出ず、さらには基本給もA社より低く設定されています。
そろそろわかってきたと思いますが、C君が魅力的に感じるのはおそらくB社だと考えられます。
パターンを3つ提示しましたが、どれにも共通して言えることは
「本人の性格や価値観で魅力的に見える企業は異なる」ということです。
つまり、ブラック企業かどうか判断するのは結局のところ人それぞれの価値観という物差し次第で変わってくるということなのです。
何度も言うように、度を過ぎたらいくら価値観が合っていたとしてもそれは紛れもないブラック企業になりますが、ある程度の常識的な範囲内で考えれば、
「本人の価値観や性格に合わない企業 」がその人にとってはブラック企業になりうるということなのです。
4.ブラック企業(自分に合わない企業)に行かないためには
最後にじゃあどうやったらブラック企業(自分に合わない企業)を避けられるのという話をしたいと思います。
4-1.自己分析をしよう
まずはじぶんのことから知るようにしましょう。
上記でも述べたように自分の性格や価値観というものをあらかじめ棚卸しておくことで、自分に合った企業を選べるようになります。
自己分析は就活全体で考えてもかなり重要な作業なのでしっかりと時間をかけて丁寧にやりましょう。
自己分析についてはこちらの記事を参考にしてください。
4-2.企業分析しよう
自分のことが分かったらつぎは企業のことを調べましょう。
OB訪問
企業説明会に参加しても会社のマイナスな部分なんて教えてくれるわけがありませんし、人事にそういった質問をするのも印象が悪く見えて難しいといえます。そこで有効なのがOB訪問です。
OB訪問なら実際に働いている社員の方とざっくばらんに話せる可能性が高いので、OB訪問の場を活用して裏話などを聞くとかなり参考になるでしょう。
OB訪問のやり方についてはこちらの記事を参考にしてください。
サイトの活用
サイトの活用とは、特に社員の口コミが見れるサイトのことを指します。
個人的には「Openwork」をかなり活用して情報収集をしていました。
上記のように具体的な数字や実際に働いている人たちの口コミが見れるかなりおすすめのサイトになっています。
私は特に「働きがい」の部分と「退職検討理由」を読んで自分自身の価値観と照らし合わせていました。
書籍の活用
書籍を用いて企業の情報を入手するのもよい手だといえるでしょう。
上記の記事で企業研究に関するおすすめ書籍もまとめてあるので、是非参考にしてみてください!
まとめ
皆さんいかがだったでしょうか。
今回は「ブラック企業」について一般論と著者の個人的な考えの両面から議論してきました。
会社選びはぞの人の人生を左右するといっても過言ではありません。
行けるか行けないかはべつとしても、慎重にしっかりと吟味したうえで本当に自分と会う企業に巡り合うことが大切だと考えます。
就活はご縁だなんて言いますが、一人でも多くの人が良きご縁に恵まれるよう祈っております。
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