【例題付き】SPI非言語の推論対策と解法テクニック~平均推理編~

就活

皆さんこんにちは、TaroTechです。

今回はシリーズ第4弾ということで、「推論(平均推理)の解法テクニック」について例題付きで紹介していきます。

推論はSPIの中でも最重要項目であるため難易度もそれなりに高く、SPIの高得点のカギを握っているともいわれているため対策必須の分野になります。

この記事では苦手な人でも解法を自分のものにできるよう、実際に私が解く際に使っているメモ書きを解説として掲載しています。

是非この機会に苦手を克服していきましょう!

この記事を書いている人のスペック
  • 駅弁大学の元理系院生
  • 推論は大の得意(になった)
  • AGCのSPI通過経験あり

1.推論とは?

テストセンター推論イメージ
テストセンター推論イメージ

推論とは、与えられた条件や情報から1つの答えまたは複数の答えを導く問題を指します。
主に就職活動におけるSPIの非言語分野において出題される問題になります。

問題の性質としては、数式を立てて答えを導く単純計算系というよりは、パターンを書き出しながらパズルに当てはめていくようなタイプになります。

時間を掛ければ答えにたどり着けるように、そこまで難解な問題というわけではありません。

しかし、限られた時間の中で正確に処理していくというのが推論の最大の難関ポイントになります。

また、普段から触れる機会の少ないタイプの問題になりますので、ある程度の「慣れ」が必要なのも推論の厄介なところになります。

推論はSPIにおいて頻出の分野でありかつ高得点のカギを握る分野である

始めのうちは難しく感じても、たくさんの問題を解いていく中でしっかり対策して苦手意識をなくしておくことが就活や採用試験において非常に大事になってきます。

2.推論全般の対策・攻略法

やること, リスト, 仕事, チェックリスト, 形, 小切手, 鉛筆, マーク, デザイン, 箱

ここでは推論全般の対策や攻略法について解説していきます。

推論の対策・攻略法
  • 問題パターンごとに解法を知る・覚える
  • 問題文に書かれた情報を式や図に書き起こして整理する
  • 学習するときは時間がかかってでも自力で答えまで導出する
  • 学習が進んだらひたすら問題演習と実践を積むこと

2-1.問題パターンごとに解法を知る・覚える

対策・攻略法の1つ目は「問題パターンごとに解法を知る・覚える」です。
ひとえに推論と言ってもいくつかのパターンが存在します。

種類重要度
正誤判断
順番推理
内訳推理
平均推理
密度・濃度
勝ち負け
位置関係
チェックボックス
数値推理
推論の問題種類

このように推論にはいくつかの問題パターンが存在し、問題ごとに解法や導出までの過程が異なります。それぞれの条件の正誤を判定する問題もあれば、当てはまるものをすべて選ばせるような問題もあります。

学習する過程でそれぞれの解法を知ってさらに覚えることで、問題を解くスピードを上げていくことが大事になります。

是非解法を自分のものにしていきましょう!

2-2.問題文に書かれた情報を式や図に書き起こして整理する

対策・攻略法の2つ目は「問題文に書かれた情報を式や図に書き起こして整理する」です。
推論を素早く正確に解く上でとても大事なのが、情報を整理するということになります。

推論では問題文に多くの情報が書かれており、その情報を基にパターンを書き出しながら問題を解いていくのが一般的です。

もし問題文から読み取ったことを頭だけで考えてしまうと途中でパターンがごちゃごちゃになって結局解けないということになりかねません。

そのため情報を整理して図や式に置き換えながら解答を考えるのが推論を攻略するコツになります。

勉強するときは2色のペンを使って情報を整理するのがおすすめ

推論の問題には1つの問の中で①と②が続いている「組問題」と呼ばれる問題が存在します。
このような問題では①で書きだしたパターンをさらに②で深掘りして答えを導くことになります。

こういった組問題を解く際に、それぞれの問題ごとに使用するペンの色を分けることで情報を色分けするということができます。

そうすることで色ごとに情報が整理され問題を解くスピードを自然と上げつつ正確に解く練習ができるのです。

2-3.学習するときは時間がかかってでも自力で答えまで導出する

対策・攻略法の3つ目は「学習するときは時間がかかってでも自力で答えまで導出する」です。

そもそも学習の時に自力で解くことができなければ、本番でも答えにたどり着くことは不可能です。

逆に言えば時間がかかってでも自力で答えを導き出せるということは、推論を解く能力は備わっているということになるので、後はスピードを上げる訓練をするだけということになります。

最初は模範解答に頼りながら答えまでの過程を真似してもいいので、少しずつ答えを見ないで解くという方式にシフトしていけるとよいでしょう。

このように練習でしっかり自分で解くという癖をつけておけば、本番で初見の問題が出ても、身に着けた解法通り答えを導いて高得点を得ることができるようになります。

2-4.学習が進んだらひたすら問題演習と実践を積むこと

対策・攻略法の4つ目は「学習が進んだらひたすら問題演習と実践を積むこと」です。

結局のところ推論はたくさん問題を解いて慣れることが一番大事になります。

ある程度解法のインプットが終わったら、あとは問題集や実際にテストセンターで受験することをおすすめします。

JavaDog
JavaDog

私も問題集を買って徹底的にアウトプットをし続けていたら、いつの間にか推論が得意になっていました。

【おすすめ問題集】

【おすすめのサービス】

おすすめ度:
費用:2500円/6か月

SMART/SPI-Gでは、SPIを実際に自分のパソコンやスマホから本番さながらに演習することができるサービスになります。

メインターゲットは転職者ですが、ラインナップはSPIだけでなく玉手箱も含まれているため就活生にもおすすめです。就活仲間と割り勘して半年間問題演習するとよいでしょう。

4.推論(平均推理)の例題と解答

この記事では推論(平均推理)の例題と解答を紹介していきます。
まず自力で問題を解いてみよう!

例題

【問1】
食品店で3種類の商品P、Q、Rの在庫を調べたところ、次のことが分かった。
Ⅰ) P、Q、Rの在庫数の平均は184個である。
Ⅱ) P、Qの在庫数の平均は205である。
Ⅲ) P、Rの在庫数の平均は192個である。

①Qの在庫数はいくつか?
A 121個
B 142個
C 168個
D 197個
E どれでもない

②Ⅰ)~Ⅲ)以外に商品S、Tの在庫数の平均が276個であることが分かった。次の推論のうち確実に正しいと言えるものはどれ?
ア 5つの商品のうち最も在庫が少ないのはRである。
イ 5つの商品のうち、最も在庫の多いのはS、Tのいずれか、または両方である。
ウ Pの在庫数よりQ、S、Tの在庫数の平均の方が多い。

【問2】
PとQの2人が、国語・数学・英語の3科目のテストを受けた。その結果の一部を下記の表に示す。なおテストの点数は3科目とも100点満点とする。

国語英語数学
P6887
Q8072

①次の推論の正誤(正しい、誤り、どちらともいえない)について選べ。
ア Pの3科目の平均点は85点である。
イ Qの3科目の平均点は85点である。

②次の推論の正誤(正しい、誤り、どちらともいえない)について選べ。
カ Pの英語の点数が98点だった場合、Pの3科目の合計点はQより高い。
キ Qの数学の点数が98点だった場合、Qの3科目の合計点はPより高い。

【問3】
A社の社員を対象に、1日に使う昼食代について調査したところ結果は以下の表のようになった。ただし、A社では男性・女性ともに支社の方が社員数は少ない。

全社本社支社
男性800900
女性700600
1日の昼食代の平均金額(単位:円)

①次の推論の正誤(正しい、誤り、どちらともいえない)について選べ。
ア 支社の男女を合わせた昼食代の平均は750円である。
イ 全社の男女を合わせた昼食代の平均は、700円より高く800円よりも低い。

②次の推論の正誤(正しい、誤り、どちらともいえない)について選べ。
カ 本社の男性社員の昼食代の平均は700円である。
キ 本社の男女を合わせた昼食代の平均は700円より高く800円よりも低い。

【問4】
P、Q、R、Sの4人の身長について次のことが分かっている。

Ⅰ) PとQは同じ身長だった。
Ⅱ) PとRの身長の平均は、QとSの身長の平均より10cm高かった。

①次の推論の正誤(正しい、誤り、どちらともいえない)について選べ。
ア Rの身長は、Sの身長より10cm高い。
イ Pの身長はSと等しい。

②最も少ない情報で全員の身長を確定するにはⅠ)とⅡ)に加えカ・キ・クのどの情報が必要か。
カ PとQの身長の和は、RとSの身長の和より小さかった。
キ Rの身長は、QとSの身長の平均と同じだった。
ク Qの身長は170cmだった。

解答

問1. ①C ②イ
問2. ①ア:どちらともいえない、イ:誤り ②カ:正しい、キ:どちらともいえない
問3. ①ア:どちらともいえない、イ:正しい ②カ:誤り、キ:正しい
問4. ①ア:誤り、イ:どちらともいえない ②キとク

問1の解答プロセス
問1の解答プロセス
問2の解答プロセス
問2の解答プロセス
問3の解答プロセス
問3の解答プロセス
問3の解答プロセス
問3の解答プロセス
問4の解答プロセス
問4の解答プロセス

5.推論(平均推理)の解法テクニック

学ぶ, ヒント, 学校, 主題, バックグラウンド, 背景, 教育, 学び, 情報, シンボル, ガイダンス

それでは最後に推論(平均推理)の解法テクニックについて紹介します。

平均を求める公式を活用

平均推理問題では「平均を求める公式を活用」するのが解答への近道です。

平均=合計値/データの個数平均×データの個数=合計値

平均は上に示した公式で求めることができます。
問題を解いていく上で割り算があると解きにくいので、必ず与えられた条件から右辺の式に変形するようにしましょう。

ただし問3のような場合は注意が必要です。

平均を考える上でのよくある間違い
平均を考える上でのよくある間違い

図に示したように問題文にデータの数(人数)が示されていない場合は、自分で具体的な数値を設定し、確かめてみることが必要です。

安直に足して割るだけでは正しい答えを導けないこともあるので、平均の問題を解く際は常にデータの個数の部分には注意するようにしましょう。

基本的には最初に示した公式に当てはめながら解答していけば問題ありませんので、しっかりと公式を活用することが一番です。

まとめ

皆さんいかがだったでしょうか?

今回は推論の攻略法~平均推理編~ということで、例題とともに解法テクニックを紹介してきました。

推論は始めは難しくても、学習を積み重ねているうちに少しずつ問題に慣れてきます。
ぜひ今回紹介した解法テクニックを駆使して高得点を狙っていきましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました