就活でTOEICは必要なのか?不要なのか?-何点以上からESに書いてもいいのか?

就活


皆さんこんにちは、TaroTechです。

今回は、就活において毎年議論に上がる「TOEIC要るのか?要らないのか?問題」について個人の体験と一般論の両面から解説していきたいと思います。

これから就活する人もすでに就活真っただ中の人もぜひこの記事を読んでTOEICを勉強するか勉強しないか決めていただけたらなと思います。

1.結論

先にこの記事の結論を述べてしまいます。

結論

就活においてTOEICは不要。点が高い必要もない。ただし人による。

あいまいな答え方で申し訳ありませんが、なぜこのように言えるのかについては、ここからひとつずつ解説していきます。

2.一般的な就活におけるTOEIC事情

昨今のグローバル化の促進によって、世間的に「英語力」の需要は徐々に高まりを見せてきています。
就活でもこの傾向は強く、多くの企業が英語力の一つの指標として「TOEIC L&R試験のスコア」を利用しています。

英語活用実態調査 企業・団体 ビジネスパーソン 2019年度引用

上記の図はTOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が2019年に発表した英語に対する意識調査の結果になります。
新卒採用については、約50%の企業がTOEICのスコアを要件・参考にしていると回答しています。

ただ、逆の見方をすると少なくともこの調査に回答した企業のうち半数近くはスコアを利用していないと答えています。

JavaDog
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このことからも分かるようにすべての企業がTOEICを重視しているわけではないということになります。

3.著者の就活時代の話

実際のスコアシート

著者は就活時代にTOEIC(L&R公開テスト)のスコアが745点だったため、エントリーシートの資格欄に「TOEIC 745点」と記入して就活を行っていました。
本選考で面接に進んだ企業は全部で14社でしたが、そのうちTOEICについて触れられたのはたった2社だけでした。

※国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)アンケート結果より

私が就活していた時代(2019年度)のTOEIC(L&R)のスコアの平均点は523点だったことを考慮するとそこまで悪くはない点数でしたが、TOEICの点数が就活の役に立ったとは一ミリも感じることができませんでした。

ただ、会社に入ってからの配属面談ではTOEICの点数に触れられ、私の希望も相まって国際系システムの部署に配属されました。そのため長いキャリアで考えるとTOEICを勉強していて損はしないと言うことができます。

英語活用実態調査 企業・団体 ビジネスパーソン 2019年度引用
英語活用実態調査 企業・団体 ビジネスパーソン 2019年度引用

4.属性ごとのTOEIC要・不要のハナシ

ここからはもう少し核心に迫るため、就活生の属性に応じたTOEICの要・不要の話をしていきたいと思います。

4-1.TOEICがそこまで必要ではない就活生

就活においてTOEICが必要ではない学生は以下のようになります。

  • 志望企業が英語力を重視していない
  • 志望職種や部署で英語を使う機会がほとんどない
  • そもそも英語が聞けて話せる人

上記の項目に当てはまる場合、TOEICのスコアが有利にならない場合が多いといえます。
私の体験談でも触れたように、思った以上にTOEICの点数は話のネタにすら上がってきません。

また、そもそも英語が聞けて話せるような人はわざわざTOEICを受験しなくとも、英語が話せること自体が大きな武器となりますので無理に受験する必要はありません。

ただし、TOEICの勉強を頑張って高得点を取ったことを「学生時代に頑張ったこと(通称:学チカ)」として語ることは良いといえます。

JavaDog
JavaDog

点数自体は自慢にならなくても、「TOEICを学習する過程で得た学びや発揮された強み(例えば計画力とか継続力とか)」は十分アピールすることができます。

4-2.TOEICがあると有利になる就活生

就活においてTOEICがあると有利になる学生は以下のようになります。

  • 外資系を志望している
  • 志望企業がTOEICを採用基準にしている
  • 志望職種で英語を使う

上記の項目に当てはまる学生はTOEICを持っていて損をしない、もしくは持っていることが最低条件となります。

外資系企業になると面接が英語で行われるなんてこともザラなので、最低でもTOEIC800点以上(もしくはそれ相応の英語力)が要求されます。

また、最近では日系企業でも社内公用語を英語としている企業(有名どころだと楽天や資生堂)も出てきており、そういった企業を受ける学生も最低限の英語力は必要だといえます。

JavaDog
JavaDog

英語を使うような企業・職種(例えば、航空・金融・メーカー)を志望していたとして、面接で「グローバルに興味があって英語を使って仕事がしたい」と言ったとしましょう。それなのに英語が話せないどころかTOEICの点数も低いとなったら説得力が全くありませんよね。なので、国際的な仕事を希望している人は自分の行動や発言に説得力を持たせるためにもTOEICを勉強しておくことをお勧めします。

5.TOEICは何点からESに書くべきなのか?

もしTOEICの点数をESに書くとしたら、大手日系の場合は公開テストの点数で650点以上、外資の場合800点以上あれば書いてもいいと思います。
TOEICには公開テストと団体で受験するipテストがありますが、正式なスコアシートがもらえる公開テストの方を受験するようにしましょう。

また、ESに点数を書きたいという場合は最低でもESを書く3か月以上前に受験しましょう。

JavaDog
JavaDog

TOEICのテストは1か月半前に予約が必要で、テストを受けてから結果が出るのに1ヶ月程度かかります。

ただし、最近は学生全体の英語力も上がってきており高得点を取っている人は思っているよりもいます。そのため、上記でも述べているように多少のアピールになってもめちゃくちゃ有利になるということはありません。

6.TOEICの点数が低い人、そもそも受けていない人はどうすればいいか?

TOEICの点数が低い人はESに点数を書くことはやめましょう。
あと点数が低いからといって嘘を書くのもやめましょう。また、そもそも受けていない人は無理に受験しなくて結構です。

わざわざ苦手なTOEICを受験したり嘘をついたりするくらいなら、自己分析に時間を使ってもっと別の長所をアピールするほうが就活はうまくいきます。
TOEICの点数が低くても、総合商社や大手メーカーに行ける人はたくさんいます。

TOEICはあくまでも資格にすぎませんし、新卒はポテンシャル採用といわれているだけのことはあって肩書は重要視されません。

JavaDog
JavaDog

いくら点が高くても自己分析や企業分析が甘い学生は内定なんてとれるわけがありません。そのため無理にTOEICの勉強をするくらいなら自己分析と企業研究をみっちり行いましょう。

7.まとめ

皆さんいかがだったでしょうか。
今回は「TOEICの要・不要」について解説してきました。

もう一度結論を言うと、

結論

TOEICはただの資格にすぎないので、自分にとっては必要なのか不要なのかを志望企業や職種と照らし合わせて決めれば問題ない。

就活において一番大切なのは自分をどうやってアピールするかです。TOEICをアピールするもよし。それ以外もアピールするもよし。

とにかくTOEICだけで就活が決まるわけではありませんので、人それぞれ自分の方向性と合わせて考えていただければよいでしょう。

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