【基本情報技術者試験試験とは?】試験概要・テスト形式の変更点・午前免除制度について解説

資格


皆さんこんにちは、Taro Techです。
今回はIT業界でも有名な資格である「基本情報技術者試験」の概要について解説していきたいと思います。
これからIT業界で働くとなったときに、特にシステム開発を担っている会社ではまず取得すべき資格に位置付けられていたりします。

基本情報技術者試験を初めて受験するという人やどんな試験だろうと気になる人、すでに知っているけど最近制度が変わってよく分からなくなったという人も改めて内容を確認していきましょう。

1.基本情報技術者試験とは?

基本情報技術者試験(略称:FE)とは「独立行政法人情報処理推進機構(IPA)」が主体となって行っている、国家試験である情報処理技術者試験のうちの1つです。

ITエンジニアの登竜門」ともいわれており、システムエンジニアを目指すならまずは取得しておきたい基礎的な知識を問う試験になります。

2.試験形式

基本情報技術者試験は「午前」と「午後」試験に分かれており、その両方の合格をもって基本情報技術者試験に合格したといえます。

ちなみに著者である私が受験した感想としては、午前は時間に非常に余裕があり、逆に午後試験は意外と時間に余裕がないということです。私はアルゴリズムと表計算にかなりの時間を使ってゆっくり丁寧に解こうと決めていた分ほかの問題の時間配分に気を付けていました。

3.午前・午後試験の特徴と戦略

午前試験の特徴として、「約5割~6割が過去問の流用」であるということが挙げられます。このことからもわかるように午前試験は「いかに過去問と同じ問題を落とさない」かということがカギとなります。

一方午後試験は、出題範囲に「アルゴリズム」および「プログラミング・表計算」が出題されることから、初心者にとってはここが関門となります。
そのことからも午後試験では「いかに自分が解ける問題を確実に取り切るか」ということが大事になってきます。

より詳しい戦略については別記事でチェックしてください!

ここで一つ朗報があります。

JavaDog
JavaDog

これまで午後試験といえば初見の問題しか出題されないというのがセオリーでしたが、なんと令和3年度上期の試験では過去問の流用が見られました。試験形式がCBTに変わるのに伴い、もしかするとこれから午後試験の出題傾向や難易度も変わってくるかもしれません。

4.試験方式と受験料

基本情報技術者試験の試験方式および受験料はここ最近変化があったので押さえておきましょう。

以前は筆記試験によるテストであったことから、皆さんおなじみのセンター試験のように会場に行って実際に問題冊子を受け取り、マークシートに鉛筆でマークしていく形式でした。

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ところが、ここ近年のコロナウイルスの影響やテスト形式をCBTに変えたことによる試験実施費用の増加を受け、受験料の値上がりに踏み切ることになったようです。

404 Not Found(お探しのページ・ファイルが見つかりませんでした。) | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
情報処理推進機構(IPA)の「404 Not Found(お探しのページ・ファイルが見つかりませんでした。)」に関する情報です。

5.試験日程

基本情報技術者試験は1年に2回受験チャンスがあります。

春期(上期):4月 ※令和3年度はコロナにより5月と6月に分けて実施
秋期(下期):10月

公式サイトには上記のように掲載されていますが、コロナウイルスの感染拡大に伴い日程が変更になる場合もあるので、受験する人は必ず公式サイトをチェックするようにしましょう。

6.試験範囲と配点

試験範囲は午前と午後で共通の部分と異なる部分があるのでそれぞれ押さえていきましょう。

午前試験

午前試験は全範囲から決まった問題数出題されることからすべての分野を問題数に応じてバランスよく学習していくことをお勧めします。

午後試験

一方、午後試験はいくつかある題問から自分で選択して解答していくため、あらかじめ解答する分野を決め、その分野を重点的に学習するとよいでしょう。

また、図でもわかるように「6.データ構造・アルゴリズム」および「7~11.ソフトウェア開発」だけで全体の半分の得点が設定されているだけに対策をしっかり行う必要があります。

詳しい範囲については下記を参照してください

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/syllabus_fe_ver7_1.pdf

7.午前試験免除制度の概要およびメリット・デメリット

基本情報技術者試験には午前試験免除制度というのがあります。
ここではその制度およびメリット・デメリットについて解説します。

7-1.免除制度とは

IPAの認定を受けた講座を受講し、修了試験(FEの午前本試験の難易度に相当) に合格することによって、本試験の午前試験が免除されるという制度です。

科目A試験免除制度 基本情報技術者試験(FE) | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
情報処理推進機構(IPA)の「科目A試験免除制度 基本情報技術者試験(FE)」に関する情報です。

外部機関や場合によっては学校・企業でも取り入れているところはあるため、気になる人は学校・企業に聞いてみるとよいでしょう。

7-2.午前試験免除制度のメリット・デメリット

ここでは、あくまでも個人でこの制度を使うことを前提にしてメリット・デメリットについて解説します。

メリット

  • 午前免除制度は1年間有効であるため2度免除チャンスがある
  • 午後試験対策に集中できる
  • 免除試験に落ちても本試験で受けなおせる

この制度のうまみは何といっても2回目まで免除チャンスがあることです。例えば春期試験で合格できなかったとしても、また秋期試験で午前範囲を勉強しなおして受けなおすという手間が発生しません。

デメリット

  • 手続きが面倒くさい
  • コストがかかる

逆にデメリットとしてはお金がかかることです。免除試験を受けるためには外部のカリキュラムに申し込んで講座を受講しなければなりません。しっかりとした通信教育であることから質が高く費用がかさむ傾向にあります。

ただ、一人で勉強することが苦手な人や午後試験を安心して迎えたい人は是非検討してみるのもよいでしょう。

以下に午前免除制度が使えるサイトのまとめ記事を掲載しましたので、気になる人は是非調べてみるとよいでしょう!

8.まとめ

皆さんいかがだったでしょうか。
今回はITの登竜門ともいわれる基本情報技術者試験についてその概要や特徴について解説してきました。
次回は、私自身の合格体験や過去のデータを基に学習戦略について解説していきたいと思います。

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